HSP(Highly Sensitive Person)とは?

「発達障害」「ADHD」「ASD」・・・・
別のコラムでも取り上げていますが、少し前に比べると良く耳にするようになってきたと思います。

その中でも特に新しい「HSP」について記述します。


①HSPとは
②共通点
③対処法、疲れないためのコツとは



①HSP(Highly Sensitive Person)とは

HSPとは、直訳すると「敏感な人」。
非常に感受性が強く敏感な気質をもった人です。
音や匂いに過敏に反応したり、他人の感情と同じ気持ちになったりと、繊細な気質を表した言葉です。
HSPは病気や障害を指す医学の言葉ではなく、心理学の言葉です。

以前までは「気にしい」などと揶揄されたこともあります。
しかしHSPは性格や生活環境などからくる後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質であることが判明しています。

統計では人口の15%~20%。つまり5人に1人があてはまるといわれています。
そうすると8割の人はHSPでないため、HSPの人は共感を得ることが難しく、周りの人たちとの差に自己嫌悪を感じたり、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じてしまうこともあります。

②HSPの共通点

HSPはアメリカの心理学者エレイン・アーロン氏が提唱しました。
彼女は、以下の4つの特性をもつ人がHSPであると述べています。
(頭文字をとって通称DOES(ダズ)と称されます)

D:情報を深く考えて処理する(Depth of processing)
「友達に今日こうやって言ったけど、違うふうに捉えられてないかなぁ…」など、
結論が出ないことに関して深く考えこんでしまいます。またこれにより、他のことに手がつけられなかったり、体調を崩してしまうこともあります。

O:過剰に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
人間関係だけでなく、音や光、匂いなどを強く感じたりなど、さまざまな感覚が敏感になります。そのせいで物事に集中できなかったり支障が出てしまう場合もあるため、HSPは自分が安心して落ち着くことのできる場所を探す必要があります。

E:感情の反応が全体的に強く、共感力が特に高い(being both Emotionally reactive generally and having high Empathy in particular)
自分とは関係のないニュースに強く胸を痛めたり、他人の感情と同じ気持ちになったりと、感情移入をしやすい傾向にあります。

S:わずかな刺激にも気づく(being aware of Subtle Stimuli)
以前の言葉でいうと「神経質」が近いかもしれません。
上の階の足音が気になって眠れなかったり、電車の中で大声で話す人にストレスを感じたりなど、どんな些細なことにも気が向いてしまい疲れやすい傾向にあります。

③HSPの対処法、疲れないためのコツとは

まず初めに、HSPはマイナスなものではありません。

・色んなことによく気付ける
・感受性が高く芸術に深く感動できる
・誠実、謙虚、素直
・多様性を受け入れられる
・危機管理能力が高い

など、長所がとてもたくさんあります。
この長所を最大限伸ばしていくための方法の一部を紹介します。

例えば…


周りの人に上手に頼り、疲れてしまうことから距離をとる

色んなことに気づけてしまうからこそ、自分のことが後回しになっていきます。
「頼ってしまうと迷惑をかけてしまうかも」と考えるかもしれませんが、頼ることも人間関係を良好に築くために必要です。人は適度に頼られると自分に存在価値を感じ嬉しい気持ちになります。

一人の時間を大切にする
音や光、匂いを敏感に感じ取るため、安心できる静かな場所で一人で過ごすことが重要です。この時間を必ずつくり、気持ちを整えましょう。


HSPであることを周りに伝える
HSPは周りとの差に自己嫌悪を感じることがあります。また、周りの人は音や光、匂いに敏感に反応しているのをみて不安に思うこともあるかもしれません。
HSPであることを伝えることで、相手の中で腑に落ちたり双方が気持ちよく過ごせるきっかけができます。





自分自身が当てはまる方、身近で思い浮かぶ方はいましたか?
「もしかしたら・・」という自分自身への気づきや、他者への理解がとても大切です。

まずは“知ってみる”ことから始めていきましょう。